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「 行って来るよ。」 彼の声で彼女は目が覚めると、彼はコートを着て彼女の顔の方に前屈みになって立っていた。 あ〜っ、そうか〜っ、今日は彼の仕事始めだった。。。。 そう思いながら、仕事を持たない自分に少し罪を感じながら、彼女は、 「 雨、降ってい…

狙われる時

彼と彼女は、食料品を買うために、マーケットに行った。 思ったより混んでいて、彼女が驚いていると、 「 もうすぐで休みも終わりだ。この間に家を空けていて、帰って来たら食べる物が無くて、仕事が始まる前に買い溜めようと、みんな、思うものなんだ。」 …

それぞれのクリスマス

ミズ ビーのいない2度目のクリスマスが近づいている。 いないものはいないのだから。。。。 そうわかっていても、いない存在のことを思って涙する人達は、世界中に、どの位いるのだろう? そう思うと、自然に、涙が止まる。 楽しいはずのクリスマス、 しかし…

HOPE

彼女が買い物に出かけて、他人から嫌な思いをさせられたことを言うと、 「 この季節は、ネガティヴな人間達が増えるから、気を付けた方が良いぞ! 」 彼は、そう言った。 「 そうかもね〜。ホリデーシーズンは、幸せな人達と不幸な人達のギャップが大きくな…

子供達は観ている。

ミズ ビーが元気にしていた頃、ペットショップに定期的に来る獣医から予防接種をミズ ビーに受けさせていた。 一般の獣医のオフィスに行くと、ペットの健康に何も問題が無くて予防接種だけが必要な場合であっても、オフィス訪問として60ドルから80ドル位は当…

コクーン

彼が、 「 寒いなぁ〜 。急に、寒くなって来たように思わないか?」 と言いながら、ベッドの上でコクーンのように毛布で全身をカバーしている姿を見て、彼女は、 彼から『寒い』などと聞くことは滅多に無かったのではないかと思った。 ミズ ビーがいた頃は、…

人間と人間、人間とぺット

ミズ ビーがいなくなってから、彼女は、月に1度位の割合で、彼と別れようかなぁと思うことがある。 そんな時は、一緒にいることも、顔を会わせることも、彼のいる空気を吸うことさえも嫌になる。 ただ無性に、彼のすることやしたことに腹が立ち、あれもこれ…

かもめはかもめ

「 昨日、車を停めただけで、ミズ ビーが一緒だったから歩かなかっただろう? 今日はどうだ? 歩きたいか?」 ただひたすらに車の窓から海を見ている彼女に、彼は、そう訊いた。 彼女は、前日、ミズ ビーの納骨箱を膝の上に置いて同じ場所に来たことを思い出…

お似合い

車の中から海を眺めながら話し出して間も無く、SUVがすぐ隣に停まった。 「 いったい、どうして、俺達のすぐ隣りに停めるんだろう?」 駐車場を見回すと、ほとんど車は停まっていなかったので、彼女も彼の顔を見ながら、いつものように、目と手を使って、 『…

連休

サンクスギブィングの連休は、彼と彼女は、何をしていいのか、ちょっとだけ途方にくれた。 2人ともターキーを料理したこともなければ、買ったことも無く、ましてや、ターキーを食べに来て下さいなどのインビテーションなどもあるはずが無かった。 祭日だから…

生きろ❗️

彼と彼女が住んでいる辺りにも、二人の関係や一緒に住んでいる事を好まない人達がいたりする。 彼女は、そう言う人達が、これ見よがしに彼女の前に現れたり、意味ありげで意地悪な目でジーッと見たり、差別用語を吐き捨てたり、兎に角、自分の存在を何とかし…

そして、彼からの言葉

彼女がミズ ビーと住んでいたアパートを通り過ぎて、車がホテルに着いて完全に止まるまで、壊れたと思ったクーラーは、まるで、それが嘘だったかのように、元のクーラーに戻り、彼女の顔に、心地良い冷たい風を当てた。 それが、翌朝からは、また、風が出な…

ミズ ビーのパピー時代のアパート

彼と彼女は、週末休暇を利用して、2人が以前、住んでいた大都会に行った。 その大都会で、彼女はミズ ビーに会い、その後、彼に会った。 着いて間も無く、彼が、 「 俺たちが別々に住んでいた辺りに行って見ないか? 変わっているかどうか見に。」 と、言っ…

ペットの剥製

ミズ ビーの息が止まってしまった二日後の焼き場に向かう車の中で、彼女が下を向きながら、 「 私ね、亡くなったペットを剥製にする人達を、なんて、酷い事をする人達なんだろう、理解できないって、ずーっと思って来た。だけどね、こうしてミズ ビーが死ん…

拷問

彼女が、窓から外を見ながら、 「 あ〜っ、かっわいい〜! シッポを振りながら、挨拶しあっている〜! 似ているけど、同じ母親から産まれたのかなぁ? 」 そう言った。 彼が、彼女の後方から、 「 犬かー? 犬を見ているのかー?」 と言った。 彼女は顔だけ…

笑う犬

彼が帰宅してから、 「 今日は、何をしたんだ? どんな日だった?」 と、彼女に訊いた。 彼女は、取り立てて、何かしたと言えるような事は何もしなかったので、レージーな日とでも言いたかったが、一生懸命、働いて帰って来ている彼に、そう言うのは申し訳な…

エンジェル ライト

人気ブログランキングへ 最近、彼は、家で残業する事が減った事もあってか、早めに寝るようになった。 彼女も、彼につられて、一緒にベッドに向かうが、、、、 部屋を暗くしてから、目が冴えて来て、彼のように、すぐには、寝付けないで、起き出して、暗闇の…

誕生日のプレゼント

「 誕生日のプレゼントに何が欲しい?」 彼が訊いた。 「 何もいらない。欲しいのはミズ ビーだけ。」 彼女は言った。 彼は、哀しい目をして、彼女を見た。 「何も、いらない。今、持っている全ての物を失って、ミズ ビーを見えない世界から取り戻せるなら、…

Love Is Sweet と書かれていても。

彼に Love Is Sweet のベアーを見せて、 「 これね、ミズ ビーの毛がついて出て来たの。」 そう言うと、彼はクスッと笑って、 「 それで、毛は、どうしたんだ? ミズ ビーの毛が付いた物なんて、最近は全然、見なくなったなぁ。」 と言って彼女から目をそら…

愛犬が教えてくれた生きる事の大切さ

同僚の妻の急死を知って、彼は、他人事では無い、自分自身にもありえる事だと急に思って、彼女の前でも冷静さを失っていたが、彼女は、自分でも信じられないぐらい冷めていて、 急死であろうが、そうでなかろうが、人も動物も、いつかは死ぬんだ。 どう死ぬ…

突然死のショック

彼が帰宅してから、みように真剣な顔をして、頭を抱えるようにして、ただひたすら、携帯を見ていた。 何か、あったのかと思って、彼女が、 「 一体、どうしたの? そんな顔して? 何か大変な事でも起きたの?」 そう訊くと、彼は、携帯を見つめたまま、頭を…

落とした玉ねぎ

にほんブログ村 彼女が、キッチンで、久し振りに、玉ねぎを刻んでいたら、いつも通り、ちょっと床に落としてしまった。 あっ、いけない! すぐに取らなきゃ、、、、 そう思いながら、彼女は、ミズ ビーが、その近くにいないかを確認した。 あっ、、、、 もう…

想い出のシングルベッド

応援クリックして頂けると、嬉しいのですけど。。。。 にほんブログ村 彼と彼女は、初めて一緒に住んだ小さな家について話し出した。 「 あの家に移った最初の夜は、みんなで、私のシングルベッドで、くっ付き合って寝たよね〜。今でも信じられない。あの小…

人も犬も年老いて行く。

応援クリックに励まされます。 にほんブログ村 彼女が母親と電話で話したら、 「 最近、涙ばっかり出るの。なんだか悲しくて、しょうがないの。」 そう言っていた。 なぜなのかを訊くと、別に、取り立てて理由が無いのだと言っていたが、あるに決まっている…

ハート ❤️ のサウンド

応援クリックに励まされています。 にほんブログ村 「 ねぇ〜、あなたの心臓の音、聴かせて! 」 ベッドに服を着たまま、仰向けになって寝ている彼の心臓の辺りに、彼女は、片耳を押し付けた。 「 いいけど、、、、なぜ? 」 彼は、ちょっと笑うようにして、…

日本人じゃないから、日本人だから、そう言う問題じゃない

にほんブログ村 昨日のブログ 『 今さら、マッサン 』 aoifox.hatenadiary.com に載せたように、彼女は、全てではなくても、また、いつも楽しみにしていた日本のテレビ番組が観れるようになった。 録画してあった 『 マッサン 』もラストの3エピソードは観た…

今さら、マッサン。

応援クリックに、励まされています。 にほんブログ村 にほんブログ村 ミズ ビーが亡くなる1、2ヶ月前だったと思います。 テレビのチャンネルを間違えて押してしまったら、日本の番組が映っていて観れたのです。 日本にいる方や他国でも日本の番組が観れる方…

なぜ、今、クリスマスツリーなのか………。

御訪問、ありがとうございます。 応援クリックしていただけたら、嬉しいです。 ' にほんブログ村 なぜ、今、クリスマスツリーなのか………。 ミズ ビーがいなくなってから、『 不思議なこと』が多く起こるように成った。 『 アイランドで聞いた犬の声』 aoifox.…

新しいペットの条件

応援クリックしていただけたら、嬉しいです。 にほんブログ村 ミズ ビーが亡くなって、彼は、 しばらくはペットを飼わないでいよう と、彼女に言った。 彼女は、 「 ミズ ビーに約束したの。ミズ ビーが、たとえ、元飼い主も誰も欲しがらなかった元捨て犬の…

アイランドで聞いた犬の声

応援クリックをしていただけたら、嬉しいです。 にほんブログ村 実は、ブログをお休みしていた間は、彼のすすめもあって、とあるアイランドに滞在していました。 場所を変えて美しい景色を観ても、ミズ ビーを失った悲しみが無くなるわけではないし、大体、…

獣医からの言葉

数多くあるブログの中から私のブログに訪問して頂き、ありがとうございます。あなたの応援クリックに励まされています。 にほんブログ村 安楽死の部屋を出て、ミズ ビーがいる部屋に戻ると、まだ大学生みたいに若い女性の病院スタッフがミズ ビーの体を優し…

安楽死の部屋

数多くあるブログの中から、このブログへの御訪問、ありがとうございます。あなたの応援クリックに励まされています。 にほんブログ村 彼も彼女も動物病院にペットを安楽死させるための部屋があるのを知らなかった。 ミズ ビーを抱きかかえて、一緒に、その…

ペットの安楽死

数多くあるブログの中から私のブログに訪問して頂き、ありがとうございます。読んだ後にクリックしていただいたら、今後の励みとさせていただきます。 ミズ ビーが寝たきりになってから、彼と彼女は獣医から、 「 もう長くは生きられないでしょう。この状態…

今日の彼と彼女

にほんブログ村 最近、長距離出張が続いて飛行機に乗ることが多かった彼は、アレルギーと寝不足に悩まされている。 国内間と言ってもアメリカは広いから、移動するにも、長時間、飛行機に乗らなければならなかったり、時差があったりで、彼は、そんな不規則…

彼と彼女

数多くあるブログの中から私のブログに訪問していただき、ありがとうございます。 読んだ後にクリックして頂けると、今後の励みにさせていただきます。 にほんブログ村 ミズ ビーが帰らぬ犬となって間も無く、彼は彼女に震え声で言った。 「 俺たちが出会っ…