読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日の彼と彼女

 
   

最近、長距離出張が続いて飛行機に乗ることが多かった彼は、アレルギーと寝不足に悩まされている。

 
 
国内間と言ってもアメリカは広いから、移動するにも、長時間、飛行機に乗らなければならなかったり、時差があったりで、彼は、そんな不規則な生活パターンに、もう、うんざりだと言っている。
 
 
昨夜も、夕食後、黙って一人でベッドルームに行って、彼女が起こすまで、服を着たままベッドの上で寝てしまっていた。
 
 
今朝は、彼女が起きた後もベッドを一人で占領して、なぜかしら幸せそうな顔をして寝ていた。
 
 
彼女は、そんな彼を見たら起こす気になれなかった。
 
 
そして、ミズ ビーが元気だった時を思いだしていた。
 
 
こんな時は、彼女が一人でミズ ビーを散歩させなければならなかった。
 
 
家族みんなで出かけるのも楽しかったけれど、二人だけで出かけると、彼女は彼と出会う前に戻ったような気がして、ミズ ビーのパピー時代を懐かしく思ったり、一方的ではあっても、たくさん話しかけたり、褒めたり、笑ったりした。
 
 
ミズ ビーも幸せそうで笑っているように見えた。
 
 
彼女は、
 
 
ミズ ビーとのこの幸せが、ずーっと続いて欲しい。。。。
 
 

それが無理で、いつかは終わりを告げる日が来るのをわかっていても、そう願った。

 
 
外を見ると、今日も快晴で、散歩するには良い日だった。
 
 

気温は、暑くも寒くも無く、ちょっと涼しい感じで、ミズ ビーと散歩したら、どんなに気持ちがいいだろうと思った。

 
 
そう、ミズ ビーと一緒に散歩が出来たら。。。。
 
 
どんなに気持ちがいいだろう。。。。
 
 
一人で歩いても、同じ気持ちにはなれない。
 
 

そう思うと、彼女は外に出て目的も無く歩く気にはなれなかった。