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新しいペットの条件

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ミズ ビーが亡くなって、彼は、
 
しばらくはペットを飼わないでいよう
 
と、彼女に言った。
 
 
彼女は、
 
 
 
「 ミズ ビーに約束したの。ミズ ビーが、たとえ、元飼い主も誰も欲しがらなかった元捨て犬の雑種犬でも、見かけも中身も本当に美しく、想像以上の素晴らしい犬に育って、たくさんの幸せを与えてくれたことに感謝する意味でも、これからも、ペットの育ての母になって行くつもりだからって! 」
 
 
 
と、反論した。
 
 
彼は、いつになく厳しい顔をして、
 
 
「 ミズ ビーを持ち上げることも出来なかったじゃないか? 偉そうな事を言うな!」
 
 
そう言った。
 
 
彼女は、ミズ ビーが老犬になって、彼が、旅先で、ミズ ビーを抱き上げて車に乗せた時に、胸の辺りの筋肉を痛めて、翌朝、緊急病院に行かなければならなかった事を想い出したので、無気にならず、すぐに落ち着いてから、
 
 
 
「 だって、あなたは私より大きくて力もあるわけだから、ミズ  ビーを抱き上げてもらった。だけど、あなたがヨーロッパ出張中で、ミズ ビーが夜中に何度もオシッコしなければならなかった時は、私は、その度に、ミズ ビーを持ち上げて、させたのよ。」
 
 
 
そう言った。
 
 
彼は、すぐに、
 
 
「 俺が言っているのは、君には大型犬を世話をするのは無理があると言う事なんだ。結局、俺の助けが必要になる。」
 
 
そう言った。
 
 
彼女は、
 
 
 
「 あなたに、何度も言ったと思うけど、ミズ ビーは子犬でタダだったにも関わらず、雑種だったためと足のサイズから成長したら大型犬に成るだろうと思われたためか、誰も欲しがらなかった。そして、誰かが、貰い手がいなかったら、どうするつもりなのかをミズ ビーを抱いていた女の人に訊いたら、アニマル シェルター(日本では保健所) に連れて行くことになるようなことを言っていた。その時のミズ ビー、病気なのかなっと思うほど元気が無くて、影が薄い感じがした。だけどね、、、、私が抱いた時に、目を開けて、私を優しく見て、私の手を優しくなめたの。その時に、この子は私の子供だ、生きさせたいって思ったの。後から、まわりに、大きくなる、大きくなるって、さんざん言われたけど、運命なのだから仕方がないって思うだけで、そんなに気にしなかった。と言うより、気にしても仕方がないと思った。だって、人間の子供だったら、大きい子供だから育てないって言う人はいないでしょう? 大きくても小さくても、自分の子供だったら、育てるのが親と言うものでしょう?」
 
 
 
そう言って、彼の顔を覗くようにして見た。
 
 
「 俺は、ミズ ビーのことを言っているわけじゃないんだ。これから、犬を飼うとしたらってことを言っているんだ。」
 
 

彼が彼女と出会い、ミズ ビー抜きでは二人の関係が成り立たないと知ってからミズ ビーが亡くなるまでの15年以上は、彼は、ミズ ビーを可愛がっただけでなく、本当に、根気強く、ミズ ビーの面倒を見てくれた。

 
 
しかしながら、いろいろな意味で、長い間、彼には負担がかかっていた。
 
 
それもあって、彼は、すぐに新しいペットを受け入れる気持ちにはならないのだろう。
 
 
彼女とて、ミズ ビーに約束したからと言っても、まだ、そう出来ないでいる。
 
 
そして、お互いに、ミズ ビーの想い出話を話しだしても、出だしは元気でも、結局、最後は、下を向いて涙ぐんでしまう。