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想い出のシングルベッド

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彼と彼女は、初めて一緒に住んだ小さな家について話し出した。

 
 
 
「 あの家に移った最初の夜は、みんなで、私のシングルベッドで、くっ付き合って寝たよね〜。今でも信じられない。あの小さなベッドに、あなたとミズ ビーと私が一緒に寝たなんて。」
 
 
 
彼女が、そう言うと、彼は大声で笑い、
 
 
 
「 俺の両足は完全にベッドの外に出ていて、壁とベッドのブリッジになってベッドから落ちないようになっていたけど、ミズ ビーは、足を伸ばして、けっこう快適に寝ていたよなぁー。」
 
 
 
そう言った。
 
 
その時は、彼女は、彼の横にピッタリとくっ付くようにして、そして、ミズ ビーは彼女の横にピッタリとくっ付いて寝ていた。
 
 
 

「 ミズ ビーの前足も後ろ足も私の体にピッタリとくっ付いていたけれど、お尻は半分、ベッドの外に出ていて、私が、ちょっとでも押したら落ちそうだったのよ。だけど、ミズ ビー、良く寝ていたようだった。考えてみたら、あそこに移る前までは、あのベッドは、ミズ ビーと私のベッドだったわけだから、ちょっとキツイなぁと思っても眠れたんだろうねー。私は、起きた時、体中、硬直していて痛かったけど。」

 
 
 
慣れない場所に来て、彼女から離れる事をミズ ビーは怖れたと思う。
 
 
あれは、ミズ ビーにとっても、彼と彼女との最初の引っ越しだった。
 
 
あの日の事は、彼も彼女も忘れないだろう。
 
 
引っ越しで疲れ果てて眠ってしまって、起きたら、みんな一緒に小さなベッドの上で寝ていたわけだから。
 
 
あの日、彼と彼女は、大声で笑った。
 
 
そして、
 
 
今も、思い出しては笑っている。