夢の後に思うこと。

 



ポポが夢に出て来たのは、彼女にとっては、とても久しぶりの事だった。

 
ましてや、ミズ ビーが亡くなってからは、ミズ ビーの夢を見ることはあっても、ポポの夢を見ることなど無かった。
 
それが、最近では、ミズ ビーの夢を見ることも少なくなって来ていて、彼女は淋しく思っていた。
 
そして、何となく、罪悪感のような感情が芽生えていた。
 
確かに、彼女は、ミズ ビーを喪った悲しみから、少しづつ解放されつつある。
 
しかしながら、15年以上も一緒に、ほとんど毎日、顔を合わせて暮らし、子供でもあり、ベスト フレンドでもあった存在を喪ったのに、そして、新しいペットと暮らし始めたわけでもないのに、思ったよりも早く、ペットロスから回復している自分に驚くと同時に、冷たさみたいなものを感じている。
 

ミズ ビーの事は、今でも、毎日、思い出し、彼とも話している。

 
そして、今では、泣きながらでは無く、微笑みながら、喪った自分の子供の自慢話をするようになっている。
 
ミズ ビーの写真に向かって、彼女は今日も言う。
 
「 忘れていないよ。今も、いつも一緒だよね?!」
 
ポポが夢に出て来て、ミズ ビーの事をお願いしたのは、ミズ ビーに、彼女が見えない世界で孤独な思いをして欲しくないと言う彼女の切ない願いだったからだと思う。
 

ポポなら、信頼して、寂しがりやで甘えん坊のミズ ビーの事を頼める、

 
そうも思っていた。
 
それゆえに、そんな夢を見たのだと思っている。
 
ポポに彼女の願いが通じて、ポポとミズ ビーが一緒に、いつか、彼女に会うのを待っていて欲しいと願っている。
 
そして、そんな自分を、正直言って、
 
これって、人間のエゴ?
 

そんな風にも思っている。