眠れぬ夜の占星術
早めにベッドに入ったにもかかわらず、全く眠くならず、彼女は、朝の5時過ぎまで、ベッドの上で、もがいていた。
日中に、紅茶を多めに飲んだのがいけなかったのか、
ケイタイを寝る間際まで見ていたのがいけなかったのか、
気が沈んでいるのに、眠れない、
それとも、気が沈んでいるから、眠れないのか、
最初の眠れない数時間は、そんな風に理由を考えたが、その内に、そんな事を考えても仕方のない事だと思い出した。
そして、キッチンに行って、冷蔵庫から、冷たく冷えたジュースを飲んで、他人のブログをホップしながら読んでいたら、ますます目が覚めてしまって、
「 もう、6時か〜?!」
とビックリした後、
占星術なら、読んだ後に、眠くなるのではないかと思い出し、彼女は、遅れ馳せながら、自分の今年の運勢を読み出した。
そして、
今年と言っても、半年以上、経っていて、今だに、気が沈む日が続いているのに、楽しいとか、積極的に成れる年、、、、と言うのは、どう言うことだろう? 当たっていないような気がするなぁ、、、、
と思いながら、読み進むと、
去年は、病気に苦しんだりして、特に、健康面で良くなかった大変な年だった、、、、
とあった。
病気? 私が?
彼女は、去年の事を思い出していた。
怪我をしたり、体の調子が悪かったりはしたものの、どれも、重くはならず、快復するのも、思ったより、ずっと早く、彼にも、自分の治癒力の強さに驚いたと自慢気に言っていた。
しかしながら、彼女とは対照的に、ミズ ビーは、急激に衰えを見せて逝った。
ミズ ビーは、私を救うために、自分を犠牲にしたのではないだろうか?
私の悪運を全て背負い込んで逝ったのではないだろうか?
彼女は、そう思った。
その後、眠気が一気に押し寄せた。