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人間と人間、人間とぺット

 

ミズ ビーがいなくなってから、彼女は、月に1度位の割合で、彼と別れようかなぁと思うことがある。

 
そんな時は、一緒にいることも、顔を会わせることも、彼のいる空気を吸うことさえも嫌になる。
 
ただ無性に、彼のすることやしたことに腹が立ち、あれもこれもと言葉に絹着せること無く責め立てて、彼が反撃するまで続けてしまう。
 
「 どうして、また、同じことを言うんだー? 」
「 同じことなんか言ったことなんかないよ!」
「 数ヶ月前に、同じことを言って来たじゃないか。あの時、話し合ったじゃないか?!」
 
彼女は、なぜ、無性にイラついているのかに疑問を持ち始める。
 
「 あなたは、ミズ ビーじゃない! ミズ ビーのように、常に私のことを慰めてくれたり真に思ってくれたりはしない。」
 
彼は、ミズ ビーと比べられたら勝ち目は無いと思い、ただ短く溜め息をもらす。
 
人間と人間、言葉で通じ合えるのに、わからないと思うことがある。
 
ペットから同じ言葉で話しかけられることは無いのに、目を合わせるだけで、深いつながりを感じることがある。
 
『 犬や猫、動物に、人間の何がわかるって言うんだ?』
 
そんな人達は、ペットを飼っても、育てるのに不都合が起きたら、自分の勝手でゴミのように捨てたり処分してしまうだろう。
 
 

言葉はいらない、目と目でわかりあえる。

ミズ ビー、ありがとう。
それを証明してくれて。
あなたが私をわかろうとしてくれた以上に、私があなたをわかろうとしたとは思えない。
あなたは、私をわかってくれた。
許してくれた。
慰めてくれた。
心配してくれた。

 

 
そう、そう、あなたが彼を引き寄せてくれた。
 
 
彼女は、彼が黙って下を向いて座っている場所に行きハグした。
 

彼に、

 
「ごめん。」
 
ミズ ビーに、
 
「ありがとう。」