それぞれのクリスマス

ミズ ビーのいない2度目のクリスマスが近づいている。

 
いないものはいないのだから。。。。
 
そうわかっていても、いない存在のことを思って涙する人達は、世界中に、どの位いるのだろう?
 
そう思うと、自然に、涙が止まる。
 
楽しいはずのクリスマス、
 
しかしながら、
 
楽しくない、
 
辛い、
 
そう思っている人達も多くいるはずだ。
 
他人に不愉快な気持ちはさせたくない。
 
だけど、
 

楽しんでいる振りなんて出来ない。

 

彼女は、そう思いながら、ミズ ビーの顔写真に話しかける。

 
「 ミズ ビーは、いつも聞き役だったものね〜。」
 
いつも、ミズ ビーの目を見つめながら、彼女は思った。
 

ミズ ビーの目には、自分は、どのように映っているのだろう?

 
人間達が見えない真実みたいなものが見えているのかもしれない。。。。
 
そう思って、どんどん目を近付て、奥深くを見ようとすると、ミズ ビーに吠えられた。
 
『 ごめん、ごめん。わかっている。ちょっとリスペクトに欠けたアクションだったよね。』
 
そんな風に言うと、大きく口を開けて笑った顔して、前足を彼女の肩や腕にかけて来た。
 
『 わかってくれて、ありがとう。でも、怒っているわけじゃないから、そんなに真剣にならなくていいよ。』
 
そう言われているような気がした。
 
ミズ ビーは、いつも笑って許してくれた。
 
彼が外から帰って来てから、
 
「 外は寒いぞー。」
 
そして、
 
「 ミズ ビーさ、こんな時は、俺がミズ ビーの体に両手を当てに行って、あ〜〜っ、あったか〜〜い、そう言うと、困った顔して俺から距離を置いてさ、また俺が、同じことをすると、また遠のいて、その繰り返しだったよなぁ〜。本当に可愛かったよ。」
 
と言って笑った。
 
彼女は、
 
「 ミズ ビー、あなたには反抗して吠えることは無かったものね。両耳をピッタリと下げれないぐらい下げて、本当に困った顔して、静かに距離を開けて。。。。可愛くて笑えたけれど、ミズ ビーが可哀想にもなって、あなたに止めるように言うと、ミズ ビー、私の所に来て感謝のキスをしてくれた。結局、当たり前かもしれないけれど、物扱いされるのが嫌だったのだと思う。」
 

と、彼女の話を聴いているように見えない彼を横目で見ながら、そう言って、

 
彼も、彼女も、それぞれの、この季節のミズ ビーの思い出がある、
 

そう思うと、嬉しかった。

 

 

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