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ウン○の始末

ティーンの男の子が、小型犬と歩いていて、その犬が、家の真ん前の芝生の上で、お尻を丸ませ出した所に、彼女は出くわした。

 
 
 
その男の子が、彼女を見て焦り出したので、ポケットから犬のウン◯を取るための袋でも取り出すのかと思ったら、
 
 
 
男の子は、最初から、そんなものは無いのを知っているかのように、ポケットを触ろうともせず、犬を見ながらリードを小刻みに引っ張り出した。
 
 
 
だが、犬は、決めたのだから、そこで終わらせなければならないのだと言う面持ちで、男の子と目を合わせながら、一生懸命、そこにいた。
 
 
 
彼女は、その犬にとっては、1日の内で、とっても重要なイベントである事は、充分、認知していたので、ひたすら動かず、黙って、その犬と男の子を交互に見つめた。
 
 
 
『 犬に、そこで、させるな!』
 
 
 
その場で、そう言いたくはなかった。
 
 
 
犬は、そこでしたくなったのだから、仕方ない。
 
 
 
犬には、全く罪は無い!
 
 
 
自分が怒ったら、その男の子は、犬の所為にして犬が悪い事をしたとして犬に怒って、辛く当たるかも知れない。
 
 
 
しかしながら、
 
 
 
『 いいよ、させても! でも、チャーンと始末してね〜!』
 
 
 
とも言いたくなかった。
 
 
 
なぜなら、彼女が、すぐ近くに住んでいるのを知っている男の子は、彼女に、家に入って、始末するバッグのようなものを持って来て欲しいと言うかもしれない。
 
 
 
彼女は、こんな時は、黙って、立って動かず、その男の子が犬をどのように扱い、犬のウン◯の始末をするのか、しない場合は、どのような行動に出るのかを観ることにした。
 
 
 
その間、男の子と彼女の間には一言も言葉は交わされず、沈黙だけがあった。
 
 
 
犬は、彼女の推測通り、いくつかのウン◯を残し、誇らしげに、回りの草を蹴った。
 
 
 
男の子は、彼女と目を合わせず、犬のリードを引っ張って小走りに歩き出した。
 
 
 
全く、謝る事も無く、、、、か?
 
 
 

彼女は、思った。

 
 
 
あの犬が、病気になったり、年老いて歩けなくなったりして、外に出て排泄できなくなった時に、あの男の子や男の子の家族は、どうするだろうか?
 
 
 
排泄物が家の中にあっても、
 
 
 
誰かが、始末するだろうからと、そのままにしておくだろうか?
 
 
 
それとも、
 
 
 
こんな犬は、いらない!
 
 
 
として、捨てたり、殺してしまうだろうか?
 
 
 
彼女が知る限りでは、最近では、その男の子が1人で辺りを歩いているのを見たことがあっても、犬と一緒に歩いているのは見なくなった。
 
 
 
あの男の子と家族は、他の場所で、犬に同じ事をさせているのだろうか?
 
 
 
それとも、
 
 
 
彼が言うように、
 
 
 
彼女だったから、わざと、そうして、謝りたくなかったのか?
 
 
 
「 俺の前で、そんなこと、する奴、誰もいないじゃないか? そうだろう?!」
 
 
 

彼は、そう言って、励ますつもりだったのか、彼女の肩を叩いた。