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言葉

彼女は、ティーンの時に親しかった友達に会った。

 
 
 
今では、お互い、それぞれに全く違った人生を歩んでいる2人だが、会えば、その現実を無視して、昔のように話せるのではないかと彼女は期待した。
 
 
 
そして、出会い、、、、
 
 
 
彼女は、友達が、久し振りの再会に、彼女と同じようにワクワクしているのではないかと思っていたが、友達には、笑顔が無く、目は彼女を覗き込むように鋭どかった。
 
 
 
一瞬、彼女は、友達は、
 
 
 
本当に彼女に会いたかったのだろうか?
 
 
 
会いたかったとすれば、何の目的で?
 
 
 
そんな風に思ったが、しばらく会っていなかったのだから、そんな風であっても仕方の無い事なのかもしれないと思って話し出した。
 
 
 
友達は、彼女をトップからボトムまで、くまなく見て、最初に言った言葉が、
 
 
 
「 体型、変わっていないわね!? 」
 
 
 
だった。
 
 
 
カフェで待ち合わせしたので、回りに座っている人達も、
 
 
 
あっ、そうなの〜?
 
 
 
と言う感じで、彼女を見て、彼女は恥ずかしくなった。
 
 
 
長い間、会っていなくて、友達が、彼女に会って見たかったのは、彼女の外見が、どのように変わったのかだったのが、その後の質問などから察知できた。
 
 
 
そして、友達は、自分自身のことは何も語らず、散々、彼女の生活について質問した後、
 
 
 
「 あんた、暗かったよねー?! 」
 
 
 
そう大きな声で言って、笑い、得意そうに、周りにいるカフェの客達と目を合わせるようにして見た。
 
 
 
彼女は、友達が、彼女の事をそう思っていたことに驚くと同時に、現在の友達の行いに大きく疑問を感じ戸惑った。
 
 
 

ティーンの時は、こんな風にして、他人の真ん前で、回りが聞こえるような大きな声を出すわけでも、ましてや、他人を中傷するようなことを言って笑うような人では無かった。

 
 
 
そして、友達は、
 
 
 
「 死んだのかと思った。」
 
 
 
と、冷たく言った。
 
 
 
友達は、夫とも仲が良く、夫の両親とも問題なく、子供達は良い子達でと、良い事尽くしの生活のために、何も話すことが無いのだと言っていたが、
 
 
 
教師になることを目指していた良い子ちゃんの友達が、みように、スレてしまったのは、何故だろう?
 
 
 
彼女は、そう考えずにはいられなかった。
 
 
 
別れぎわに、友達は、
 
 
 
「 今でも、親友だと思っているよ。」
 
 
 
と言ったが、彼女は、疑問に思うだけだった。
 
 
 
友達だったら、
 
 
 
相手のことを傷つけない言葉を使い、もっと優しく出来るのではないだろうか?
 
 
 
そう思っていた彼女には、友達との出会いは残念なものと終わったが、友達に怒りを持つことは無かった。
 
 
 
なぜなら、
 
 
 
そんな友達を
 
 
 
不幸な女性(ひと)として、
 
 
 
可哀想に思ったからだった。
 
 
 
人間の言葉は、真実も嘘も言える。
 
 
 
そして、他人を傷つけることも出来る。
 
 
 
彼女はミズ ビーとのコミュニケーションを通じて、
 
 
 
ハートとハートのコミュニケーションが、どんなに真実を語り崇高なものであり、
 
 
 
そして、
 
 
 
許すと言うことが、前に進むことの近道であることを学んだ。
 
 
 
友達の目は輝きがなく死んだ魚のようだった。
 
 
 
彼女が友達と会わなかった時間を取り戻す事はできないが、
 
 
 
たとえ出来たとしても、
 
 
 
友達関係を続けることは出来なかったのではないだろうか?
 
 
 
彼女は、そう思い、ミズ ビーの写真に向かって微笑みながら頷いた。