ポポとの約束

 

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彼女は、今でも、シッカリと憶えている。

 
 
 
子供の時、ポポを目の前に座らせ、ポポの目を見ながら話したことを。
 
 
 
ポポは、ピュアブリードの小型犬のオスで、長毛で、とても小さかったが、とても機敏で賢い犬だった。
 
 
 
幼い彼女の良き友達、話し相手、遊び相手となって、ある日、ポポとの別れの夢を見て昼寝から目覚めた彼女は、いつかは別れが来るのかと思うと物凄く悲しくなって泣いた。
 
 
 
そして、そんな彼女を心配して彼女の元にやって来て、彼女の涙を舐めてくれたポポに、彼女は、真剣に長々と話した。
 
 
 
 
 
「 ポポ、好きでたまらないよー。結婚したいぐらい好きだけど、私が大人になるまで、ポポは生きられないって、みんなが言うの。それに、おばあちゃんは、人間と犬が結婚なんて、汚らわしいって。」
 
 
 
 
そんな感じで始まって、
 
 
 
 
「 私とポポが結婚するには、両方とも犬か人間でなければいけないの。でもね、ふたりとも犬として生まれて来ても、犬の寿命は、人間と比べたら、物凄く短いから、ふたりが結婚しても短い間しか一緒にいられないし、ふたりの飼い主が、ふたりの結婚を分かってくれないかもしれない。、、、、だから、ふたりとも人間であった方が良いと思うの。」
 
 
 
 
その時、ポポが、どれほど理解したのかは謎だが、、、、
 
 
 
その時の彼女は、ポポが彼女の言う事を全て理解しているものと思っていた。
 
 
 
 
「 ポポが人間の男の人として生まれて来ても、とってもハンサムだと思うけど、ポポは洋犬だから外国人かもしれないね。、、、、言葉が通じると良いけれど、、、、」
 
 
 
 
そのような細かい事まで考え出すと、幼い彼女は、どう対処するべきかと悩み始めた。
 
 
 
そして、ポポも、彼女の前に黙って座って、長々と話を聴くのに注意が薄れて行くのが彼女にも分かったので、
 
 
 
「 ねぇ、会った時に、ポポだと分かるように、、、、」
 
 
 
どうして欲しいかを伝えた後、指切りげんまんのようなことをした。
 
 
 
彼女の母親が、何度、呼んでも来ないポポの事を変だと思って、彼女に、どうしたのかと訊いて、彼女は、
 
 
 
『 ポポと大切な約束をしていた 』
 
 
 
とだけ言った。
 
 
 
あれほど大切な約束をしたにもかかわらず、
 
 
 
『 ポポとの出会いのサイン 』
 
 
 
は、その後、すぐに忘れてしまっていた。
 
 
 
そして、ポポを何度も呼んで、『 サイン 』について話そうとしても、ポポは、その時のように落ち着いて聴こうとしなかった。
 
 
 
彼女は、言い出して忘れた自分が悪いのだと納得して、
 
 
 
また、いつか、それについて話せる時が来るまで、、、、
 
 
 
と思った。
 
 
 

あれほど大切な約束だったのに、なぜ、その部分だけ憶えていないのかが、本当に不思議だった。

 
 
 
大人になって、
 
 
 
 
 
 
ポポは、わざと、その部分だけ、彼女の記憶を消したのではないだろうか?
 
 
そして、それは、ポポの彼女への思いやりだったのかも知れない、
 
 
 
 

 
 
と思った。

 
 
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