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タイムトラベル

ミズ ビーが3歳位の時のことだった。
 
 
 
近くの公園に、彼女とミズ ビーが行くと、週日の午前中だったためか、あまり人も犬もいなかった。
 
 
 
ミズ ビーは、いつもより広く見える公園にウキウキしたのか、リードをつかんでいる彼女を強く引っ張って、前に前にと進み、リスや野良猫を探したり、鳥を追いかけたりして、ご機嫌だった。
 
 
 
そして、その後、ミズ ビーが見つけたのは、1人でボーッと立って、ミズ ビーを見つめている3歳ぐらいの女の子だった。
 
 
 

彼女は、その女の子を見た時に、ちょっと不思議に思えた。

 
 
 
それは、とても幼い女の子が1人でいたことと、一心にミズ ビーを見ていた姿が、彼女自身の幼かった時を思い出させたからだ。
 
 
 
心配になって、周りを見渡すと、女の子の家族らしき人達が見える範囲にいて、木を眺めたりして和んでいた。
 
 
 
彼女が思うに、その女の子は、ミズ ビーを見たくて、或いは、ミズ ビーに会いたくて、彼女達の近くに来たようだった。
 
 
 
だが、恥ずかしかったのか、ミズ ビーに見つけられるとは思わなかったからなのか、人形のように動かず声も出さないで立っていた。
 
 
 
それまでのミズ ビーは、子供達がミズ ビーを撫でたくて走って来たりすると、彼女の後ろに隠れて、と言っても、体の大きさのために、実際には隠れていなかったが、怖がっていたから、彼女は、ミズ ビーは子供が苦手なのだと思っていた。
 
 
 
ところが、その女の子を見つけた途端に、静かに、その子の前に行き、微笑むようにして、その子の口をペロッとなめた。
 
 
 

彼女は、そうなるとは予想していなかったので、驚いて、リードを引いて、ミズ ビーに戻って来るように言うと、ミズ ビーは、満足気に戻って来た。

 
 
 
女の子に泣かれたら困るなぁと彼女が思いながら、大丈夫かと訊くと、女の子は少し微笑むようにして首肯いた。
 
 
 
彼女とミズ ビーが歩き出すと、女の子は両手を宙に浮かせながら、満面の笑みで家族の元に帰って行った。
 
 
 
なんだか、タイムトリップして、幼い自分に出会ったようだと彼女は思った。
 
 
 

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