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お盆のバタフライ

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日本が、お盆休暇で、多くの人達が御先祖様の御墓参りをしていた頃、彼女は、それが気になりながら、
 
 
 
日本で亡くなった御先祖様は、向こうで忙しいだろうから、せめて、ミズ ビーだけでも会いに来てくれるかなぁ、
 
 
 
と、ひとりで思っていた。
 
 
 
と言っても、日本を知らないミズ ビーが、果たして、それを察して会いに来てくれるかは謎だった。
 
 
 
それに、お盆でなくても、ミズ ビーが、ほとんど毎日のように、ほんのちょっとの時間であっても、彼女に会いに来てくれているように感じているので、お盆だからと特別に期待する必要も無かった。
 
 
 
車で高速を使って一時間半ほどかかる所に、二人とも行ったことの無い遊歩道があって、散歩するのには良い距離だと思うから行ってみないかと、彼から誘いがあった。
 
 
 
「 気晴らしに行って見て、周りの様子が危ないようだったら、ドライブだけして戻って来てもいいじゃないか ?! 」
 
 
 
彼が、そう言ったので、彼女も気軽に応じた。
 
 
 
行って見ると、遊歩道の周りには大きな公園があって、家族連れがピクニックしていたり、ポケモン探しをしている若者達のグループがいたりと、様々な人達が、それなりに楽しんでいるようだった。
 
 
 
そこを過ぎると、遊歩道が車が多く行き交う道路脇に通じていて、彼は、
 
 
 
「 戻ろう!」
 
 
 
と言った。
 
 
 

そして、

 
 
 
「 もっと空気の良い所を歩けると思っていたのだけどなぁ〜 」
 
 
 
と、来たことを悔やんでいるようだったので、
 
 
 
彼女は、
 
 
 
「 初めての所は、当たりハズレがあるのは当たり前よ 」
 
 
 
そう言って微笑んだ。
 
 
 
車を停めたところから歩いて三分位の所まで戻った時に、なぜだか、彼女は、来た道と同じ道では無く、他の道を通りたくなった。
 
 
 
どちらの道も車を停めた所に通じていたので、彼も何も言わず、彼女の後に付いて歩いた。
 
 
 
そして、その道に入ってからすぐに、彼のすぐ近くを大きなオレンジ色のバタフライが飛んでいて、彼女は、
 
 
 
「 わぁーっ! 見て、見て! 大きくて、なんて綺麗なバタフライ! 本当に綺麗! 」
 
 
 
と、歓喜の声を挙げた。
 
 
 
「 なぜ、こんな所に ? 」
 
 
 
彼女が不思議に思いながら、黙っている彼の方を見ると、彼は、下を向いて神妙な顔をして歩きながら、
 
 
 
「、、、、あのバタフライと同じバタフライ、昨日も、家の前で見たんだ。、、、、同じわけないよなぁ〜、、、、付いて来たのかなぁって、一瞬、思ったけど、、、、」
 
 
 
と言って、はにかむようにして少し笑ってから、
 
 
 
「 、、、、そんなわけ、無いよなぁ、、、、車で一時間半ほどかかる所まで付いて来るわけないよなぁ、、、、
 
 
 

小さい声で、そう言った。

 
 
 
彼女は、彼の話を信じることが出来た。
 
 
 
なぜなら、
 
 
 
彼女も、過去に、カラスと同じような出会いをしていたからだ。
 
彼女が、カラスで、
 
 
 
彼が、バタフライ ?
 
 
 
なぜ ?
 
 
 
そう思うと、なんだか可笑しかった。
 
 
 
「 バタフライ、ミズ ビーだったのかもね ?! 」
 
 
 
と、彼に言うと、
 
 
 
彼は、何も言わず溜め息をついて渋い顔に成った。
 
 
 
その後、二人は、車までの道を何も言わずに歩いた。
 
 
 
☆ ヘレン ケラーの名言
 
 
 
世界で最も素晴らしく、
 
最も美しいものは、
 
目で見たり、
 
手で触れたりすることは出来ない。
 
それは、
 
ハートで感じなければならない。

 

aoifox.hatenadiary.com

 

 

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