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犬の飼い主の危険な独占欲

彼女が、アメリカのとある市のアニマル シェルターを訪れた時のことだった。

 
 
 
男女のまだ若いカップルが、元気いっぱいのピュアブリードでフレンドリーな大型犬を係りの人に檻から出して貰って、ボールで一緒に遊んでいた。
 
 
 
その犬は、
 
 
 
なぜ、こんなに元気で可愛いピュアブリード犬が、此処にいるのだろう?
 
 
 
と、彼女が思うほど、エネルギーに満ち溢れていて、そこでも、特に、目立つ存在だった。
 
 
 
それゆえ、大きくて元気過ぎの為に、躾や、かなりの運動量が必要になり、それが出来ない、或いは、したくない飼い主が捨てたのかもしれないなどと思った。
 
 
 
カップルの男性は、まだ若そうで背も高くガッシリとした体格で、女性もガッシリ型だったし、現に犬と一緒にボールで遊んでいると言うことは、犬と遊びたい気持ちがあるわけで、彼女は、その犬が、そのカップルにもらわれて行っても大丈夫そうだと思った。
 
 
 
その犬が、とっても可愛い行動を取った時に、彼女は、思わず、
 
 
 
「 キュート! 」
 
 
 
と、叫んだ。
 
 
 
その犬は、一瞬、彼女の方を微笑むようにして見て、尻尾を振った。
 
 
 
それは、極普通の犬のリアクションだった。
 
 
 
その男性は、彼女と犬を交互に見て、とてもガッカリしたようにして、頭を何度か無謀に横に振った。
 
 
 
そして、
 
 
 

むしろ、怒った顔をして、

 
 
 
「 ダメだ! この犬はダメだ! 」
 
 
 
と言い放った。
 
 
 
係の女性は、彼女を見て睨んだ。
 
 
 
カップルの女性は、残念そうな顔をして彼女を見た。
 
 
 
彼女は、事の急激な変化に、すっかり困惑した。
 
 
 
そして、三人と一頭を見ていると、
 
 
 
男性は、その犬に対する興味を全く失ったように、係りの人に彼女を指差してコソコソと何か言った後、その犬と遊ぶことを止め、その犬を見ようともせず、其処を冷たい顔で去って行った。
 
 
 
「 キュート! 」
 
 
 
と言ったことが、その男性の気にさわったのか?
 
 
 
そして、
 
 
 
それに反応した犬を、その男性は許せなかったのか?
 
 
 
彼女の言った言葉に、あの犬が嬉しそうに反応しないで、男性だけを見つめていたら、、、、、
 
 
 
むしろ、彼女は、
 
 
 
犬の耳に問題があるのか、
 
 
 
人慣れしていないのか、
 
 
 
などと、疑問を抱いていたと思う。
 
 
 
それに、まだ一緒に暮らしてもいないのに、犬をシェルターの檻から出して貰った直後から、その犬に、むしろ間違った忠誠心を強要した、あの男性は、かなり自分勝手で、犬の幸せなど全く考え無い、犬を奴隷のように扱う危険人物のような気がした。
 
 
 
しかしながら、その犬が、その後、誰にも貰ってもらえなくて、あれが、あそこから出る最後のチャンスだったとしたらと思うと心苦しくなった。
 
 
 
そう思っていた彼女に、彼は、
 
 
 
「 君は、あの犬を救ったんだよ。良いことをしたんだよ。あんな可愛い犬が、あいつに虐待されながら生きて行かなければならないなんて思いたくないね。」
 
 
 
と言った。
 
 
 
犬と言う動物は、飼い主に忠実であることは良く知られている。
 
 
 
其れなのに、飼い主が、愛犬が他人にフレンドリーに接することを嫌うのは、飼い主の犬への独占欲に他ならないし、飼い主に何らかの問題があるように思える。
 
 
 
彼は、
 
 
 
「 犬は、カラーブラインドじゃないか? 人間の持つエネルギーから、人間の気持ちがわかったりする。人間は、外側から見て、各々の無知な偏見を交えながら判断したりする。」
 
 
 
そう言ってから、下を向いた。 
 
 
 

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