ダイエットの後悔

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ミズ ビーを突然の出会いから飼い始めて、彼女が一番に気を付けていたことは、ミズ ビーの食生活だった。

 
 
 
それは、飼い始めてすぐの時に、ミズ ビーのお腹の調子が悪くなって下痢が続き、獣医に連れて行ったところ、
 
食べ物が原因だろう、
 
マーケットで買えるドッグフードは良くない物が多い
 
と言われ、そこで買える物に変えてみたところ、美味しくなくて食べたくないだろうとの彼女の予想に反して、ミズ ビーがとても美味しそうに食べ、下痢もスッカリ止まり元気になった事が、ミズ ビーの食生活の大切さを彼女が真剣に考える引き金と成ったからだった。
 
 
 
ミズ ビーは、どんな犬種の血を引いているのかが不明の雑種犬で、出会ったどの獣医に訊いても、『ミックス!』『全ての犬の血を引き継いだ犬!』としか言って貰えなかった。
 
 
 

それもあって、適正体重を知ることは難しかったので、彼女は、犬の健康についての本からのアドバイスに従い、ミズ ビーを立たせた状態で、上から見て、お腹が、どれぐらい出ているかで、大体の見当をつけていた。

 
 
 
ミズ ビーが2歳か3歳ぐらいの時に、彼女が外国に1ヶ月ほど滞在しなければ成らない用事が出来て、彼にミズ ビーの世話を任せた時があった。
 
 
 
その間、彼とは、電話やメールで、ミズ ビーの様子を知る事が出来たが、送られて来た写真を見て、彼女はミズ ビーの変化に驚いた。
 
 
 
写真に写っていたミズ  ビーは、彼女が知っていたミズ ビーより筋肉質で大きく、同じ犬かと思わず頭を傾げてしまうほど違って見えた。
 
 
 
見かけだけで無く、態度も大きく雰囲気もワイルドに見え、彼女が知っているシャイで大人しくお利巧さん風の猫みたいなミズ  ビーでは無かった。
 
 
 
体が大きくなった理由を知る為に、何を食べさせているかを訊くと、
 
 
 
「 君に言われた通りの食事を規則正しくあげているよ。」
 
 
 
と、言ったので、
 
 
 
「 それだけー?! 他には? 」
 
 
 
と訊ねると、その他に、市販の犬用のミズ ビーが好きなスナックを多めに与えていたことが判明した。
 
 
 
「 君がいなくて、俺が会社に行っている時は、ミズ ビーは、ひとりで留守番していて、とっても不安で淋しい思いをしているんだ。ストレスも多いだろう。俺が帰ると、狂ったようにエキサイトして喜ぶんだ。だから、可哀想になって、ついつい、オヤツをあげちゃうんだ。そうか〜? そんなに違って見えるかー?!」
 
 
 
彼は、そう言った。
 
 
 
「 一体、あなた、私の犬に、何てことをしたのー? モンスターじゃない?」
 
 
 
と彼女は言って笑った。
 
 
 
笑えたのは、ミズ ビーが、すこぶる元気で、ずっと逞ましく、何よりも、彼の横に座って幸せいっぱいに見えたからだった。
 
 
 
ミズ ビーも彼にスッカリ懐いて、彼女が居なくても、彼が、其れなりに、ちゃんとミズ ビーの面倒をみてくれていたことは証明されたし、彼女も、『私の犬』から『 私達の犬 』と言う時期が近く成っていることを感じた。
 
 
 
それにしても、見かけだけで無く、性格も態度も雰囲気も違って見えたのは、正に、犬は、飼い主次第であることの証明のようにも思えた。
 
 
 
ミズ ビーは、何だか、彼に似ていた。
 
 
 

彼とミズ ビーのもとに帰って来た彼女を見て、ミズ ビーは走って来て、飛び付いて、彼女は、後ろに倒れそうに成った。

 
 
 
彼に同じことをしても、そうは成らなかったので、そうしても良いのだと思っていたようで、よろけた彼女を見て、ミズ ビーは驚いているようだった。
 
 
 
その後は、ミズ ビーは想い出したように、彼女に優しくアプローチして、彼女が知っていたミズ ビーに戻った。
 
 
 
そして、ご無沙汰した分を取り戻す為に、彼女が、ミズ ビーと一緒に歩く時間を持つようにしたら、ミズ ビーは、もとの体重に戻ったようだった。
 
 
 
彼は、ミズ ビーのスナックの要求が減ったのは、彼女が帰って来て、ミズ ビーのストレスが軽減されたからだと言った。
 
 
 
( つづく)
 
 

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