ダイエットの後悔 2

のつづきーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 

ミズ ビーを何処の獣医に連れて行っても名前を呼ばれてから最初にするのは、人間と同じで、体重を測ることだったが、見ただけで肥満とか太り過ぎでなく、血液検査と尿検査で異常な数値が出なければ、アメリカの多くの獣医は、体重に関して細かく口うるさく言わないようだった。

 
 
 
彼女がミズ ビーの食生活や体重について訊いても、スナックにはキャロットなどの野菜がお勧めだとか、フルーツには糖分があるので歯を傷めたり糖尿病にならないように与え過ぎに気を付けるようにと言われたが、
 
 
 
特に、3歳位までは、その後の健康に大きく影響を与えるかも知れない大切な成長期で、タップリと心にも体にも栄養を与える事が重要なので、基本の食事を与えている限り、体重に関しては神経質にならないようにと言われた。
 
 
 
その後の獣医に関しては、血液検査と尿検査と体全体を触って何か異常な膨らみや出来物が無いかなどの定期健診が重要視された。
 
 
 
彼女が女性の獣医に、ミズ ビーの体重について、どう思うかと訊ねたら、溜め息をついて下を向いた後、
 
 
 
「 ペットの体重に神経質になるのは、いつも、女性の飼い主なの。自分と照らし合わせちゃうのか、ペットの見かけを気にするからなのか、、、、」
 
 
 
と言ったので、彼女は、太ると、いろいろと病気になりやすいと本で読んだので心配なのだと伝えた。
 
 
 
獣医は、
 
 
 
 
「 ペットも人間と同じで、たとえ、ピュアブリードでも大きめのもいれば小さめのもいるの。ましてや、ミックスだと適正体重が絞りにくくなる。結局、お腹の周りが大きくなって来たなぁとか、歩くのが、その為に遅くなって辛そうだなぁと思えるようになったら、ダイエットにも気を付けてあげなきゃいけないけれど、血液検査も尿検査も、ほぼ正常であれば、体重どうのと神経質に成らない方がいいわね。飼い主がペットの食事に神経質になって減らしたりして、ペットが空腹を感じ、イライラしたり悲しくなったりするのは当たり前で、その時には、カロリーが低めだけれどヘルシーで栄養があって、ペットが喜んで食べて満足する食事を飼い主が考えなければならないわね。それに、飼い主が神経質になるとペットがストレスを感じてしまう。人間と同じで、ペットもストレスで病気になるのよ。」
 
 
 
 
そう話してくれた。
 
 
 

男性獣医は、血液検査や尿検査などの定期検診の重要性以外に、

 
 
 
「食欲があり過ぎでない限り、 あった方が無いよりは良い事なんだ。太ると言うことは健康だからであって、食べなくなったり、痩せて行くのは病気を疑った方がいい。それに、そうじゃなくても、下痢などで体の調子が悪くなったり、病気になったら体重が減るし体力がいる。それが、痩せていたりすると致命傷になることもあり得る。」
 
 
 
犬も人間と同じで、食べたり運動しなけれは元気が出ない。
 
 
 
躾をするにも、犬に与えても大丈夫なスナックを少しでもご褒美として与えると、犬にとっても大きな励みとなり、人間とのボンドにも役立つ。
 
 
 
体重が増えても、それが筋肉であれば、とても喜ばしいことだ。
 
 
 
だからこそ、食べ過ぎで脂肪体重が増えたら、もっと犬を歩かせることが、飼い主にとっても犬にとっても体力作りになる。
 
 
 
それに、いろいろな所を歩かせることで、犬の頭の運動にもなると言われている。
 
 
 

彼女は、一緒に歩けるペットの犬がいる人が、今、とても羨ましい。

 
 
 
ミズ ビーとのボンドをいつも強く感じたのは、一緒に歩いた時だったからだ。
 
 
犬の寿命は、人間のと比べたら、信じたくないほど、そして、信じられないほど、途轍もなく短い。
 
 
 
ましてや、いつまで自由に歩けるかと考えたら、それよりも短くなってしまうのがほとんどだと思う。
 
 
 
そして、そんな時、家族として可愛いペットの世話をする精神力と体力が必要になって来る。
 
 
 
多くのペットと飼い主達を見た獣医達と話して、彼女は、ミズ ビーの健康、長生きを考えるあまり、母親としての責任感みたいなものを感じて、ダイエットに少し神経質になっていたかも知れないと思った。
 
 
 
ミズ ビーが、彼に、あのまま、飼われていたら、もっと筋肉質で体力があったかも知れない。
 
 
 
もっとワイルドで、犬らしく育てられ、犬として幸せだったかも知れない。
 
 
 
そして、犬生の後半の辛い時期も、体力がもっとあって、もっと長生き出来たかも知れない。
 
 
 
そうでないかもしれないけれど、彼女は、そう思う時がある。
 
 
 
美味しいものを食べること、好きなものを食べること、それが、ペットに害を与えるものでなければ、時には、ちょっと位、与えても良いのではないだろうか?
 
 
 
犬だって、毎日、毎日、同じ物では無く、時には違う美味しい物を食べたいに決まっている。
 
 
 
ましてや、家族が食べているものを食べられないのは辛いだろう。
 
 
 
彼女の母親が、ペットの犬達と、自分のスナックをシェアしながら、よく言っていた。
 
 
 
「 犬に生まれて来て、食べる楽しみが無いのなら、犬なんて、やってられないよね〜! 」
 
 
 
食事もドッグフードだけとシンプルだったが、母親の犬達は太る事なく、それなりに長生きした。
 
 
 
今、彼女が、たびたび思うのは、、、、
 
 
 
ミズ ビーに、もっともっと美味しい物、ミズ ビーが好きな物を食べさせてやりたかった。
 
 
 
とってもスイートでお利口さんのラブラドール犬を突然死で亡くしたお坊さんが言っていた話が忘れられない。
 
 
 
その犬が死ぬ前日に、お坊さんが食べていたソフトクリームを食べたがったのに、体に悪いと思って、与えなかったことが最大の後悔だと。
 
 
 
もちろん、それが、その犬にとって最後のソフトクリームだと知っていたら、全て与えていただろうけれど、、、、
 
 
 
それくらい、犬の寿命は短い。
 
 
 
ミズ ビーは、食べさせたくても食べられなくなった期間があって、
 
 
 
こんなことになるのなら、もっと与えれば良かったと、
 
 
 
彼女は切実に思ったので、そのお坊さんの話を聴いた時、その気持ちが良くわかるような気がしたし、今でも、辛くなる。
 
 
 
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